吉野山 蔵王堂から吉野水分神社 なかなか子供を授からなかった母が行った場所

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蔵王堂から南へ、吉野水分神社へ向かいます。

 

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日陰では、まだアジサイが色あせずに咲いていました。

 

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吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)

 

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吉野水分神社 境内

 

蔵王堂から、自転車で下れば時速100キロは出そうなキツイ坂道を登ること約1.4キロのところにある、吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)に着きました。

 吉野水分神社は、子供を授ける神、子供を護る神といわれ、その昔豊臣秀吉が吉野水分神社に祈願して秀頼を授かったとされています。

 吉野水分神社に来るのは約20年ぶりぐらいになりますが、雰囲気は昔のままでした。初めてきたのは、おそらく生まれてすぐだと思います。

 

なかなか子供を授からなかった母は悩んでいました。

 知人から、吉野水分神社で祈願すると子供を授けてくださると聞いて、早速父と一緒にお参りしたそうです。そして、授かった子供が、兄と私です。

 吉野水分神社で授かった子供なので、吉野水分神社の宮司さんに名前を付けてくださいとお願いしたそうです。兄と私の名付け親は、吉野水分神社の宮司さんです。

 それからは毎年、吉野水分神社に参拝するようになりました。しかし、宮司さんが他界されてからは参拝しなくなり、ずっと心のどこかで気になっていました。ようやく参拝でき少し安心しました。

 参拝しながら、温和で優しく凛とした宮司さんを思い出していました。話をしていると、なんでも相談を聞いていただけそうな雰囲気が漂っている宮司さんですが、ご祈祷中はピンと張り詰めた緊張感があり、その場にはじっとしていられない子供だった私が、その緊張感に圧倒されて動けませんでした。今思うのは、その緊張感は宮司さんの経験からくる厳しさだったのかもしれません。

 

宮司さんのような、優しさと厳しさを持った人になりたいと感じた、吉野山の旅でした。

 

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吉野水分神社から少し下ったところからの眺め、大きなお寺が見えるのは蔵王堂です。

 

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