レンズはラーメンに似ている

レンズはラーメンに似ていると思います。

 

 

レンズとラーメンの共通点 それは・・・

 

 

自分が好きなアジは、他人も好きとは限らない。

同じ焦点距離のレンズでも、レンズによって描写のアジが違い、好き嫌いがあります。私は色が濃く立体感があり、開放で少し滲み少し色収差があり、少し周辺落ちするような描写をするレンズが好きです。しかし、滲みや色収差、周辺落ちを嫌う方のほうが多いまもしれません。

同じ味噌ラーメンでも、自分が好きなアジのラーメン屋さんに友人を連れていっても、いまいちな反応のときがあり、反対に友人オススメのお店のアジが好みでなかったり。

 

同じカテゴリーなのに、いろいろなアジを試したくなる。

同じ焦点距離のレンズをいくつも買ってしまうのは、それぞれ、レンズの描写のアジを試したくなるからです。

ラーメンも同じ味噌ラーメンでも、店によってアジが違うので、食べたくなります。

 

同じカテゴリーなのに、アジのでかたに向き不向きがある。

同じ焦点距離のレンズでも、被写体や表現方法に向き不向きがあります。柔らかく表現したいのに、硬く写るレンズ、モノクロームにすると良さが際立つレンズなどがあります。

ラーメンも味噌ラーメンが美味しいところ、塩ラーメンが美味しいところ、とんこつラーメンが美味しいところ、出汁によって向き不向きがあるのかもしれません。

 

 

そんなレンズのアジラーメンのアジに例えてみました。

(あくまでも私個人の味覚での例えですのでご注意ください)

 

FUJIFILM XF14mmF2.8 Rをラーメンに例えると

 正直で曲がったことが嫌いな几帳面店長が作ったラーメンのよう。このレンズは被写体をきっちりシッカリ、シャープに写るレンズだなと思います。直線が直線に写るレンズで、特に建築の写真をキッチリ撮りたいときは必ずこのレンズで撮影しています。

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FUJIFILM XF23mmF1.4 Rをラーメンに例えると

ご飯用のように食べたくなり、飽きない奈良市の「梅光軒」の塩ラーメンのよう。あっさりした中に酷のある味でスープも飲みきれるラーメン。最初はこのレンズを購入する予定ではありませんでしたが、他の方の写真を見ていると、かなりイイ!かなり好み!そして、最近はつけっぱなし!SONY α7を買う気まんまんでしたが、資金をこのレンズに使ってしまったので、当分SONY α7はお預けです。XF14mmとXF23mmで写真を撮るようになって、フルサイズのカメラとレンズにこだわる必要がないかもなと思うようになってきました。

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FUJIFILM XF35mmF1.4 Rをラーメンに例えると

しっかりしたアジなのにくどくなく、定期的に食べたくなるラーメン。塩ラーメンに梅干しがのっている「山頭火」のよう。北海道だけかと思っていましたが、最近京都にも店舗あることを知りました。このレンズは開放からシャープでボケ方が綺麗だと思います。35mm換算約50mmとなり、個人的には若干撮影できる範囲が狭く感じるので、普段はあまりこのレンズで写真を撮っていませんが、定期的に持ち出して写真を撮りたくなるレンズでもあります。

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Carl Zeiss Biogon T*2.8/25 ZMをラーメンに例えると

まだ味の良さが分からないラーメン。購入動機は、X-Pro1で使える35mm換算35mmぐらいのレンズが欲しかったからです。濃く、繊細で立体感のある写りをするのですが、X-Pro1では周辺部が流れるので、あまりこのレンズで撮っていません。ですが、フルサイズで撮るとまた違った写真に出会いそうなので手放せないレンズです。

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Carl Zeiss C Sonnar T*1.5/50 ZMをラーメンに例えると

 裏メニューのラーメンのよう。メニューのラーメンはどれも美味しいが、実はメニューに載っていない賄いラーメンが激ウマ!このレンズで撮影したカラー写真も好きなのですが、モノクローム写真の方がもっと好きです。繊細で諧調が豊なように感じるからかもしれません。ライカMMで撮影したいレンズですが、その想いがいつ叶うのやら・・・でも・・・最近SONYモノクローム専用カメラを開発しているとう噂があり、もしやこのレンズを付けたモノクローム専用機でモノクローム写真を撮れるのでは!と期待を膨らませています。

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SIGMA DP3 Merrillをラーメンに例えると

開店は日の出、閉店は日没、店長は超ガンコで気に入ってもらえないと美味しいラーメンを出してくれないが、気に入ってもらえたらどんな味のラーメンでも激ウマ!このレンズと言っていいのかカメラと言っていいのか、ハードもソフトも使いこなすのに苦労します。もしかして、使いこなせば閉店後(日没後)にしか味わえないもっと超激ウマラーメンが出てくるかもしれませんが、それを味わえるまで生きていられるのか?と思ってしまいます。このカメラ・レンズでたくさんの植物や昆虫を撮影したいと思って購入しました。

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Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical Ⅱをラーメンに例えると

具だくさん闇ラーメン。何でもかんでもとりあえず写し撮り、後でこんなんまで写ってたんかい!と思うことが多い。普段はあまり使うレンズではありませんが、ごちゃごちゃしたところに行くときや、反対に人工物が何もないところに持って行きたくなるレンズです。そして、なにより早くフルサイズで撮影したいレンズです。

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Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4をラーメンに例えると

魚介類の出汁で、最初あっさり食べれば食べるほど深い味のラーメン。このレンズは開放ではけっこう滲み、絞れば極端にシャープで、独特の立体感がかなり好きです。このレンズで撮影した写真は、撮った直近ではあまりピンとこないのですが、日をおいてみると引き込まれます。このレンズを開放にして桜を撮りたくて購入したレンズです。

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Voigtlander NOKTON 50mm F1.1をラーメンに例えると

ハシゴ続きのお酒の後の締めに、味濃いめ、麺やや硬め、ネギ多めで食べたくなる北海道の「山岡家」ラーメンのよう。このレンズは、他の優等生レンズに飽きてきたときに使いたくなるレンズです。濃いめの描写で開放F値が1.1のボケ方。日中X-Pro1では開放で撮れることはほとんどなく(NDフィルターを装着すれば日中でも開放で撮影できます。私はNDフィルターを持ち歩くことがほとんどないため)開放でボケを楽しみたいときは、夕方以降からの撮影になります。ノクチルクスに憧れて購入しましたが、やはりノクチルクスとはちょっと違うように思います。

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RICOH GRをラーメンに例えると

日清カップヌードル。なんでインスタントラーメンやねん!と怒る方もいらっしゃるかもしれませんが・・・日清カップヌードルもGRも開発された方は本気だと思いますし、日清カップヌードルの食べたくなったらいつでもどこでも買って食べれるところ、想像できる味、豊富な種類の味が楽しめるところが、GRの、いつでもどこでも写真が撮れ、想像できる写真が撮れ、豊富なエフェクトでいろいろな表現の写真が楽しめるところが似てるなと思い、カップヌードルになりました。

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記事を見返していると、私はそんなにラーメン通でもないし、まぁ〜、ラーメンじゃなくてもよかったかも・・・

ここで注意点として、カメラ店でラーメンの好みでレンズを要望しても、カメラ店のスタッフさんと買う方が、お互い極度のラーメン通でないと、意志疎通を図れないと思います。しかし、お互いコーヒー通であったり、スイーツ通であったり、焼酎通であったり、お互いの分かり合えるところのアジで相談すれば、もしかして自分好みのレンズに出会えるかもしれません。

 

 

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