X-pro1 XマウントをMマウントにするアダプター
撮影のハバが広がったヘリコイド付マウントアダプターのご紹介
カメラのマウントアダプターとは
レンズ交換式カメラは、通常カメラボディとレンズは同一マウントでないと付けれません。(カメラボディの接続部とレンズの接続部の形状が合わないと付けれません。)メーカーによってそれぞれ異なります、同一メーカーのカメラボディとレンズでも異なるものもあります。しかし、マウントアダプターをカメラボディとレンズの間に挟むことで、異なる形状の接続部をもつカメラとレンズを付けることができます。
紹介するマウントアダプターは富士フィルムXマウントをライカMマウントへ変換するアダプターです。
XマウントやMマウントというのは、接続部形状の名称になります。Xマウントのカメラボディには、Xマウント用のレンズしか付きません。Mマウントも同じです。
Mマウントレンズは、最短撮影距離が比較的長いものが多く、広角系で0.5m、標準系から望遠系は1.0m前後以上がほとんどです。接写したいと思っても寄り切れないもどかしさがありました。しかし、Hawk's Factory(ホークスファクトリー)製のMマウントアダプターはヘリコイド付のため、ヘリコイドを繰り出すことで接写できるようになりました。
左: 富士フィルムMマウントアダプター
右:Hawk's Factory(ホークスファクトリー)製ヘリコイド付きMマウントアダプター
Hawk's Factory(ホークスファクトリー)製ヘリコイド付きMマウントアダプターのヘリコイドを最大に繰り出した状態
マウントアダプターのヘリコイドを繰り出していない状態
マウントアダプターのヘリコイドを最大に繰り出した状態。
マウントアダプターに付いているツマミを時計回りに回すことで、レンズが被写体側へ繰り出され、接写モードになります。ヘリコイドはやや硬めなので回りにくいですが、撮影前に確認しないと回っているときがあります。質感は富士フィルムMマウントアダプターのほうが良く、耐久性も富士フィルムMマウントアダプターのほうが良さそうです。精度は変なガタつきや隙間も無く、両メーカーともあまり変わらないような気がします。
富士フィルムMマウントアダプターにヘリコイドは付いていませんが、レンズ設定用のボタンが付いているため、ボタン一発でレンズ設定を変更できます。純正以外のマウントアダプターを付けるとメニューから入ることになり面倒くささがありますが、レンズ設定はできます。
FUJIFILM X-Pro1/Carl Zeiss C Sonnar T*1.5/50 ZMで撮影
最短撮影距離0.9mからの撮影
レンズ最短撮影距離のままマウントアダプターのヘリコイドを最大に繰り出しての撮影(被写体からレンズまでの距離おおよそ0.4m~0.5m)
最短撮影距離0.9mからの撮影
レンズ最短撮影距離のままマウントアダプターのヘリコイドを最大に繰り出しての撮影(被写体からレンズまでの距離おおよそ0.4m~0.5m)
FUJIFILM X-Pro1/Carl Zeiss Biogon T*2.8/25 ZMで撮影
最短撮影距離0.5からの撮影
レンズ最短撮影距離のままマウントアダプターのヘリコイドを最大に繰り出しての撮影(被写体からレンズまでの距離おおよそ0.1m~0.2m)
最短撮影距離0.5からの撮影
レンズ最短撮影距離のままマウントアダプターのヘリコイドを最大に繰り出しての撮影(被写体からレンズまでの距離おおよそ0.1m~0.2m)
ヘリコイド付マウントアダプターの魅力
私が使った感想は、今まで被写体に寄り切れなかったもどかしさから開放され、撮影のハバが激的に広がったのでヘリコイド付マウントアダプターが非常に気に入っています。ヘリコイド付は可動部が多くなるので、壊れやすくなったり動かなくなったりすることも考えられますが、その問題よりも中間アダプターを付けずに、好きなレンズで無限遠から接写までできることの方が魅力が大きすぎて、壊れてもまたヘリコイド付アダプターを買うと思います。他のマウントアダプターのヘリコイド付きが出たら、もっと撮影が楽しくなるのになぁといつも思います。